この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
純の恋人
第4章 そして誰もいなくなった
 
「とにかくだな、お前が父親と確執があった事、ストーカーの容疑者達と高校時代からの知り合いだった事は確定したんだ。お前、高校はどこだ?」

「えっと……」

 通うはずだった、いや、実際通っていたであろう高校の名を告げると、国重さんは両腕を前に組む。

「予定変更だ、俺はそっちを当たってみる。お前、一つ頼み事があるんだが出来るか?」

「私に出来る事ならなんでもします。何をすればいいんですか?」

 私の返事に、今度は国重さんが目を丸くする。

「……国重さん?」

「ああ、いやすまない。そんなにきっぱりと出来ると言うとは思ってなくてな」

 国重さんは顔を近付け、まじまじと私を見つめる。冷たい印象の切れ長な瞳も、近付いて見ると様になる。見られると、なんだか、変な気分だ。

「なんだ、顔が赤いぞ? さっきの頭痛、熱の影響もあったんじゃないのか?」

 私の気持ちに全く気付かず、国重さんは額に手を当ててくる。冷たい人は手が温かい、なんて昔から言うけれど、国重さんもそれは例外ではない。額に当たる温もりに、下腹部から背筋にぞくりと生温かいものが走った。
 
/246ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ