この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
純の恋人
第4章 そして誰もいなくなった
 
「ごめんなさい……」

「ううん、それを承知で側にいるって決めたのはオレだから。だから、さ。純ちゃん、オレだけの純ちゃんになってくれるなら、それが一番嬉しいよ」

 イドさんは私を抱き締めて、背中をさする。見た目はどちらかというと可愛らしい感じだけど、触れ合う体はやっぱり男の人だ。ますます心臓が高鳴って、気絶してしまいそう。

「明日……家に帰ったら、オレだけの純ちゃんになって。もう誰が触っても感じないように、純ちゃんを縛りたい」

 縛るだなんて、物騒な言葉。でもイドさんの口から聞くと、ぞくりと走るのは快感だ。

「――はい」

 指切りだけでは物足りなくて、私達は指を絡ませながら口づける。誤魔化しじゃない、真剣な気持ちを酌み交わすキスは、足の指先まで痺れる。明日、私はこの人のものになる。待ち遠しくて、体が疼いた。

 病院という檻から放たれるまで、あと一晩。外の世界がどう変わっているか、不安がない訳じゃない。ストーカーがまた動き出すかもしれないし、私のこれからはまだまだ前途多難だ。けれど今は、なんでも上手くいくような気分だった。
 
/246ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ