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あなた~you~
第3章 What is your opinion?
「その柳下ね、岡部は興味ないから知らないだろうけど同じサークルだよ」
「へぇ」
「柳下は下心ないと思うな」

なんで言い切れるんだよ。

そんな視線で山田をにらめば

「あいつはね~運命の出会いを待っているらしい」
と、笑い出した。
は?いまどき、男が運命の出会い?

そう思ってポカンとしていると
「ま、それを抜かしてもあいつはいいやつだよ。
それは部長の俺が保証する。黒幕は白木だな」

と、言い切った。
「黒幕って何ですか?」
と、俺と山田の会話にまったくついてこれない乃恵に
「乃恵ちゃんはいいの。岡部の問題♪」
と山田が楽しそうに答える。

俺の問題?
俺の問題・・・か。

隣でニヤニヤ笑う山田を軽く小突いてやった。

「帰りは遅くなるなよ」
と言って帰した乃恵の後姿を見て山田が
「大変だなぁ~?岡部」
なんて笑った。

「でも、その白木ってやつが乃恵ちゃんに本気だったら?
岡部は余計なお世話だよな?
二人はこれから、岡部の信じていない愛を育むかもしれないのに」
「・・・・」

「変な男を近づけないのはいいよ。
でも、愛の可能性までつぶす権利はないからな。よく覚えておけよ」

ものすごく当たり前のことなんだけど
そこで「愛なんてもんはねぇんだよ」と即答できなかったのはなぜだろう。
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