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獣日和
第3章 浴室と淡い思い出



「ふみちゃん、お風呂どうぞ」



夕ご飯を食べ終え、リビングのソファでテレビを見ていたふみは、桜太から話し掛けられると返事を返した。



「ありがとう桜太。じゃあ先に入るね」



樹はコンビニへ買い物に出ている為、今部屋には二人きり。

そのまま着替えを取りに行く為、自分の部屋へと歩き出す。


……しかし、桜太の続けた言葉を聞くと。




「ふみちゃん、久しぶりに二人で一緒に入ろう?」




リビングでピタッと立ち止まり、信じられないといった顔で桜太へ視線を向けた。



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