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第1章 はじまり

長い指が埋まる其処は
留まることを知らないネクターの泉。

第２関節あたりで曲げられた指の腹が引っ掻くのは
段段とした鱗。


「ひぅ、やぁん！」

その度に、ビチャリ、ビチャリ、と滴が舞い
ピン、と張られたシーツに染みを拡げていく。


「あー、また、イッちゃった？」

腰をくねらせて
もっと、もっとと誘う私の理性は最早どこか遠くの方へ追いやられてしまって
それでもまだその続きを強請るように仕向けられている。

「ルイちゃん、すっごい、今日は生理前？

いっぱい飛び出るし、いっぱい締まるんですけど！」


私の顔を覗き込みながらグイ、と膣の奥に指を進めてきたその男は、意地悪そうに呟いた。

「あー、し、きゅ、うー、みーっけ」


子宮みっけ、と言いながら
確かにさっきよりも随分下がってきたその入り口をなぞりながら耳朶を甘噛みする。


「ねー、ルイちゃんさぁ、まだここでイッた事
ないよねぇ？

この、段々畑ではイケるのにねぇ？」


少しだけ浅くして引っ掻くのはまた、ゴリゴリとする
上の壁。

「ココ、すっごい、ヒダヒダだねぇ」


「あっひやぁぁぁぁぁぁぁ」


ピュピュっと、飛び出したのはクリアな滴だった。