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俺を溺れさせて
第2章 心のざわめき
ここらでリセットするために
部屋を借りた
間取りは、とにかくキッチンが広い事が条件で探した。

ん、我ながら 今日から麻衣のお城

そんなこんなで妄想にふけていたら

青野さんからメールが来た。
『今夜、閉店の頃店においで』って


ひさしぶりに逢える喜びで気持ちはどこかに飛んで行っている

美味しい料理にありつけるって
こんな時ほどろくな事はない。


しかし、引っ越したのはいい
青野さんの店まで遠すぎる・・・
考えなしだったかな?


いつもの調子で出ていたら間に合わない・・・・






『遅い、いくらなんぼでも遅すぎる』やっぱり無理だったのかな?


「青野さん、ごめんなさい、引っ越したのはいいけど、いつもの調子で出てきたら・・・・」

「でも、ちゃんと来てくれた」って抱き締めてくれた。


「家を出たってなんで?」

「勘当されちゃいました、会社を勝手にやめちゃいましたから」

じゃあって、青野さんうちんちへいく気満々?私お腹へったのに・・・


車に押し込められ道順教えてって、
助手席でうなだれていたら
「何?」
「私何しにわざわざ出てきたのかな?って思ったわけ、ひさしぶりに青野さんの料理にありつけるって思ったのに」

「それは悪かった」



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