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俺を溺れさせて
第5章 秋風が吹く頃
忘年会もちょろちょろ始まり

またしてもすれ違いの生活

秋はもの哀しい

「桜井さん、出張行ってくれない?」

「わかりました」

この会社に入ってひさしぶりの出張
匠馬さんも忙しそうで、話すらできないから、黙って行くしかないかな?

でも気持ちがモヤモヤ

言わなければいけないけど
また喧嘩になるかもって、怖さ

見たことのない人のように



「大丈夫だよ。青野さんには、行っておくから」

いや、この先輩さえ忘れていたし
やっぱり私が言わなきゃあ



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