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第16章 獣 -祐樹side-
腕の下に組み敷いた理香。
その瞳に涙を溜めて、震えている。

そんな顔に俺は欲情し、俺の加虐心が煽られる。

誰よりも理香が大切で、大事に愛したいのに。
その反面、理香をめちゃくちゃに壊したくなる。


やるだけが目的のようで避けていたラブホテルに連れ込み、部屋に入ると同時に理香を襲って…無理矢理、絶頂に導いた。

こうなると思っていたから、理香と一緒の時はアルコールは控えていたんだけどな。


「俺がどれだけ理香を愛してるか教えてやるよ」

「…祐樹っ」
俺の名前を呼ぶ、その唇を塞ぐ。

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