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第4章 けじめ -祐樹side-
「仕事、終わった?」

「うん。どこに行けばいい?」

「すぐに迎えに行くから事務所から出て?」

「えっ?…もしかして、近くにいる?」

「うん。だから、事務所の前にいて」

電話を切り、さっさと駐車場代を精算して、理香の事務所の前に車を走らせる。

理香も俺の車に気づき駆け寄ってくる。
ちょこまかと走る姿がかわいい。

「いつ終わるかもわからないのに、ずっと待っててくれたの?」

「…まぁな」

「あれ?なんでスーツ着てるの?」

「あぁー。ちょっとな」

俺はスーツを着ている理由を思い出し、苦笑いした。

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