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琥珀色に染まるとき
第14章 MY FOOLISH HEART


第十一章 MY FOOLISH HEART




 防弾防刃ベストを着用。特殊警戒棒と無線機を装備。フラッシュライト、車両検索ミラー、シートベルトカッター、応急手当用品、その他所持品を確認――。準備は整った。
 ロッカーの中を覗くと、奥に追いやられている紙袋が目に入った。中身はタオルだ。雨に濡れた肩をふわりと包みこんでくれた、あの白いタオル。返すタイミングを失ってからずっとここに入れたままになっている。

 強めに扉を閉め、涼子はロッカールームを出た。

「行くわよ」

 すでに準備を終えて通路で待機していた相棒に一声かけると、颯爽と事務所をあとにした。

「お前、なんか変わったよな」

 下るエレベーターの中、扉を前にして立つ城戸が振り向かずに言った。

「え?」
「いや、もとに戻っただけか。最近ちょっと変だったからな」

 その大きな背中を見ながら、涼子は少しばかり胸を痛めた。ほかの誰かのために感情を押し殺してきた自分を、“もとの自分”と表現されることに違和感を覚え始めていたからかもしれない。
 だが、いつもようにするどく言い返すことはしなかった。他人を護る人生に戻ると決めたのは、ほかでもない自分自身なのだから。

「そうね。……原点回帰、かな」
「原点回帰? よくわかんねーけど、まあいいや。とにかく元気になってよかった」

 無神経だが温かいその言葉に音を立てずに苦笑すると、一階に着いたエレベーターの扉が開いた。

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