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私の可愛い変態ペット
第2章  下僕転校生





幼かったから許される。


そんなわけ無い。


あの頃の白川だって幼かったんだ。


あの日の事がどれだけ彼の心の傷になっただろう。



「僕たちの町からこんなに離れた学校で、それも偶然同じクラスになる確率がどれくらいだと思います?」



「えっ…?」



「色々苦労しましたよ…」



そんな…。


私を追って転入して来たって事?


クラスまで根回しして?


そんなにも私の事を憎く思っていたの…?


恨んでいるの?


そうよね。


きっとあの日は消せない傷痕なのだ。


いつまでも膿んで痛み続ける。


いつまでも許されない。



「今日も授業中、貴女の背中を見ながらあの日の事を思い出していました…」



きっと謝っても許されない。


でも…。



「あの日は…ごめっ……」



言いかけたその時。



「思い出すたび…ゾクゾクするんです」



…は?


今なんと?



「また…、苛めてください」



にこやかに微笑む白川。


げっ…。


何コレ…?










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