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私の可愛い変態ペット
第2章  下僕転校生





ドアを開けるとすぐの所に口の前で人差し指を立てた女生徒が立っている。


頭の高い位置で髪をひとつ縛りにしたポニーテールの美人だ。


うちの学校は女子は制服のリボン、男子はネクタイの色で学年が分かるのだが、彼女のリボンは紺色なのでどうやら年上。


三年の先輩のようだ。


ちなみに一年は緑色、私たちニ年は臙脂色になっている。


中は稽古の真っ最中らしいので、見学は歓迎だが喋るなということらしい。



「今…インプロ中だから…」



そう小さく囁いて、彼女は正面から見学出来る場所へ私たちを招いてくれた。


いんぷろって何だ?



「即興劇の事です」



私の疑問を見透かした様に白川が耳元で囁く。


ギョッとして見る。


心を読まれているみたいだ。


即興劇か…。


詳しくはないけれど、演劇を見るのは好きだ。


昔はよく親に連れられてあちこち見に行ったっけ。


即興劇を見つめる白川の真剣な横顔を一度確認してから、私も一時演劇に見入ることにした。








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