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金木犀
第4章 レイプ






航SIDE


「愛歩」


そう呼ぶようになったのはいつからだろう。


「航」


愛歩から呼ばれる自分の名前が
好きになったのはいつからだろう。


愛歩が俺の家に来るのを
心待ちにするようになったのは、


セックスをただの体目的でしなくなったのは、


愛歩に告白する男にジェラシーを
感じるようになったのは、いつから…


「愛歩。今日は…」


「あ、ちょっと呼び出されてるから
それ終わったら行くね」


誘う時、ドキドキしながら誘うようになったのは、


断られなくて安心するようになったのは、


「早くヤリたい」から「愛歩を抱きたい」
になったのは、


「愛歩が愛おしい」


そう思うようになったのは、いつからだ?


…好き、なのか?愛歩の事。


俺は、結衣の事が好きなんじゃなかったのか?


「好きになる訳がない」んじゃなかったのか?


だけど、目を閉じれば、愛歩の笑顔ばかり。


愛歩がいない夜は、愛歩に会いてぇなーって思う。


何度も告白されてんじゃねぇ。


その可愛い笑顔、俺以外の男に向けんじゃねぇ。


…そう、思う。


これは…好きって事…なのか?


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