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僕である理由
第9章 私の理性の矛先は…
燻った感情

遠い昔に忘れてしまった高ぶり

淡い恋も
激しく求めた瞬間も

心の奥こそに埋もれてしまって

探そうと引っ張り出しても
なかなか見つからない

引っかかっているのか
伸ばす手に触れた瞬間

とめどなく溢れ出す


季節は…そう秋
移ろいゆく葉のように

色づいたこの気持ち

紅葉するのは私の心のときめき

忘れていた感情…私が女性だということ
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