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永遠に続く恋を……
第20章 最後に………
彼の後ろ姿が見えなくなると、涙を拭いて会社に戻った。


頑張らなきゃ………!

自分を奮い立たせて、仕事をする。


そして、残業を終えて家に帰ると、一番にパソコンを開いた。


結城くんからのメールが届いていて……。

『今日は美羽さんの声を聞きたいから、帰ったらメール下さい』


そう書いてあった。私も結城くんの声が聞きたくて、急いで返信した。



『もしもし、美羽さん?』

『結城くん………どうかしたの?そっちはまだ朝早いんじゃない?』

『高遠さんからメール貰って……今日で最後だって………側にいてあげられないから、せめて声だけでも聞きたくて』


── だから電話を………。結城くんの気持ちが嬉しくて、胸がぎゅっと締め付けられる。


『………結城くん。好き』



『どうしたの?急に』


『言いたくなったの』



少しの沈黙の後 ──



『………そんなこと言われたら今すぐ飛んで帰りたくなる』


結城くんは困ったように笑った。



『私ね、総合職………採用されたよ』

『美羽さんならきっと採用されると思ってた』

『結城くん。電話ありがとう。声が聞けて………嬉しかった』



………声だけじゃ足りないよ。顔が見たい。会って……抱き締めて欲しい。


そう心の中で呟いて、泣きそうになるのをぐっと堪えた。
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