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第4章 愛しくて、苦しくて……

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「美羽」


名前を呼ばれて、目を開けると高遠さんの顔が間近にあった。



「ごめんなさい………私も寝ちゃってました」


慌てて立ち上がる。


「目が覚めたら美羽がすぐ側で寝てた」


高遠さんはクスクスと笑った。



「夕食の時間までまだあるし、出掛けるか？それとも温泉入る？」



………それは………一緒に入るってことだよね？



「美羽、顔赤い」


「……………！」


「後で一緒に入ろうな」


高遠さんが悪戯っぽく笑った。



私たちは夕食までの時間、観光することにした ──。