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第4章 愛しくて、苦しくて……

「朝食もホントに美味しかったです。いつもは朝食抜いちゃう事もあるんですけど、旅行先ではたくさん品数があって量もあるのに、食べれちゃうんですよね」


「わかるわかる。なんでだろうな」


高遠さんがクスクスと笑った。



………今日で帰らなきゃいけない。いつもの日常に戻らないといけない。


暗くなってしまいそうな心とは裏腹に、私は明るく振る舞った。




車を停めて、湖の周りを並んで歩いた。


「スゴい人ですね」


観光スポットだけあって、多くの人が訪れていた。


「これから行く街道はもっと人が多いだろうな」


湖と駅の間にあるその街道はたくさんのお店が並んでいて、高遠さんの言うとおり、多くの人で賑わっていた。


私たちは色々なお店を巡って歩いた。