この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第40章 更に抉られる、傷痕


母親への思慕のようなものだろうか?

とも考えたりもしたが、そもそも自分は母を知らないのだから、それがどういう感情なのかも分からない。

ただ、菊野が悲しみや苦しみに顔を歪めるのを見ると、自分も辛くなる、という事だけはわかる。

彼女は、他の親達に比べて若いとは言っても、れっきとした大人なのに、あまりにも頼り無さすぎて純粋すぎる。

それなのに、剛と関係を持つなんて――いずれ泣くことになるのに。



不意に、フローラルの香りと共に唇に柔らかい物が押し当てられる。

清崎が、自分の家の門の前で彼の唇を奪ったのだった。

森本は、彼女の唇に指で触れ、軽く叱る。



「晴香、こんな所でだめだろう。家の人とか近所の人とか……」

「私の親は、私の成績とかテストの点数しか興味ないの。
私が何をしようが関係ないのよ」

「いや、そんな事ないだろ」

「いいのよ……そんなのどうでも……」

「晴香――」





/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ