この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第44章 こわれる ②



「……っはっ……はあっ」



俺は洗面所で水を出しっぱなしにしながら込み上げる吐き気と闘っていた。

下を向き、口を大きく開けても出るのは嗚咽と咳ばかりで、空っぽな胃からは何も出てこない。

なのに、内蔵が全部出てしまうのではないか、と思う程の痛みに呻く。

昨夜、清崎からのメールを読んで気分が悪くなり倒れてから、水以外何も身体が受け付けなかった。

あの文面だけでは何も真実は分からない。清崎の勘違いなのかも知れない、とも思ったが、彼女は嘘をつくような人ではない。

実際、森本は菊野に興味津々なのだ。

彼女を誘ったとしても不思議はない。

だが、菊野が彼に言われるがままに誘いに乗ったりするだろうか?

あんなに恥ずかしがりやで、大人しい少女のような彼女が、俺以外の少年と遊び目的で身体を重ねたりするわけがない。

いや、頼りなげな彼女だからこそ、拒否出来ずにいるのかも知れない――とも思った。





/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ