この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第46章 小さな逃避行②



「そいつ……首を吊って、死んだわ」



彼女の頬も唇も真っ白になり、俺は温める様にその身体に毛布を被せ、その上から抱き締める。

彼女は途切れ途切れの声で更に語る。



「ママは、私が襲われそうになったって知ってからすぐに奴と別れたの。
ママにも捨てられて、バンドもクビになって……
それで……」

「夕夏――もういい」

「ママも、奴の自殺の後……バンドのファンから嫌がらせされたりして、不安定になって病院に通ってたわ」

「夕夏のせいじゃない、それは、そいつが悪いんだろ」

「……色々な事を考えた。私が奴の言うことを聞いてヤられてれば、こんな事にならなかったのかって」

「夕夏――!」

「でも……どのみち……私、奴を殺す事になってたのかも知れないし……
直接手を下した訳じゃなくても、私が殺したのと同じよ」



彼女はそこで大きく溜め息を吐いて、少しひきつる頬で笑った。



「でももう、大丈夫よ。高校入学に合わせて引っ越しして、環境を変えてからそう言うのも無くなったし、ママも明るくなったし、今のバンドマンの彼はちゃんとした人らしいし……」





/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ