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愛しては、ならない
第48章 喪われた記憶と



「ふふ……恥ずかしいのかい?
顔が赤い……」

「だって……っ……他の人に聞かれちゃう……っ」

「そうだね……じゃあ、ゆっくりと、しようか?」

「そ……言う事じゃ……ああっ」



悟志は、まず一番最奥まで届かせて、中の感触を楽しむように瞼を閉じて溜め息を吐いた。



「……ん……ん……私……っダメ……」

「菊野……っ……まだ動いてないのに……っ」



自分の身体が自分の物でないように思えた。

爪先から頭の先まで、焼ける様な熱さで、どこもかしこも烈しくドクドクと脈を打っている。

瞼の裏でさえ焼ける感覚に苛まれ、身の置き所がなかった。




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