この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第49章 それぞれの決別


それから、悟志が言う「対決」に使う紙人形を、菊野と真歩は一生懸命作っていた。

悟志と貴文は対決の前に謎の準備体操をしたり、ブツブツと呪文のように何かを唱えている。




『……何でこうなるの?』



菊野が不満そうに頬を膨らませて出来た紙人形を指で弾く。

真歩はクスクス笑い、18歳にしては幼い親友のご機嫌斜めな顔を見詰めた。

花嫁になるのが夢、とか言う癖に、男子とろくに口も聞けない、今時珍しい奥手な菊野だが、そんなところがかえって男の保護欲をそそるのかも知れない。

天然でそそっかしいところも、見ていて飽きなくて面白いと言えなくもない。

悟志は自分達よりも20も歳上だが、見た目は20代後半位に見える程若々しくてハンサムだった。

下手な若い男に捕まるよりは断然お買得だと思うのだが、菊野は「イマイチまだピンと来ないの」と言う。

それを聞いた時にはずっこけそうになったが、仕方がない事なのかも知れないとも思った。

ときめく気持ちと言うのは理屈ではない。

人に教えられる物でもない。



/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ