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愛しては、ならない
第49章 それぞれの決別



勝負は、悟志の圧勝だった。

その勝負は、実に下らない物だった。

画用紙で作った、奴(やっこ)凧の様な人形をボーリングのピンに見立て、倒すという物だったが、ボールなどを投げて倒すのではないのだ。

紙人形から50センチ離れ――きっちり定規で計った――床に両手を突いてうずくまり、力一杯の鼻息で人形を倒すのだ。

ルールはボーリングと同じで、ストライクやスペアなどもある。

悟志は貴文に『貴文さんは初めてでしょうから、ハンデをあげます』とドヤ顔を向けたが、貴文はムキになってその申し出を却下した。

悟志は子供の頃からこの遊びをよくやっていたらしく、ストライクやスペアをバンバン出した。

だが、貴文は辛うじて一体の人形を倒すだけで精一杯だったのだ。

肺活量が活かされるゲームなだけに、貴文はもうヘトヘトになっていた。



『か……完敗だ……わかった。菊野は君にやる』



青息吐息で呟く貴文に、菊野は目を剥いた。



『ちょ……パパ!ちゅーからもっと話が大きくなってるわよっ』


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