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愛しては、ならない
第54章 四年後



祐樹は、そんな彼を見詰めながら歯痒かった。

剛が菊野の名前を一切口にしないのは、やはり憎しみや嫌悪からではなく、深い思慕からなのだろう。

それが証拠に、森本との一件を聞いた彼は明らかに我を失い、いつものクールな仮面が外れた。

なかなか内面を見せてくれない彼なのに――

彼は、自分が今どんな様子をしているか、自覚がないのかも知れない。

剛は、一見酷く冷たい様だが、自分の感情に鈍感なのだろうか?と思える節がある。

やはり、不器用なのだろう。




――大事なものはちゃんと大事にすればいいのに。離したくない物は離さずに握りしめていればいいのに。



祐樹はそう言ってやりたくなるが、今の剛に言っても、余計なお世話だとバッサリ返されるのだろう




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