この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第60章 静まらぬ嵐、吹き荒ぶ恋



作った食事は全部売り切れて、空になった鍋と炊飯器を見て私は感嘆の声を上げた。



「うわ――っ気持ちいいわねえ、こうして全部平らげてくれると作りがいがあるわ~」

「菊野さんの料理が美味しいからですよ」

「――っ……ま……また――っ照れるじゃない」

「以前、言いましたよね。俺は、菊野さんが作ってくれる物が好きなんです」

「――っ」



剛は、さらりと私が涙が出そうに嬉しくなる言葉を言って来る。

目が潤むのを隠すように彼に背を向けて、私は冷蔵庫からケーキを出した。



「さあっ‼ここからが本日のメインよ――‼スペシャルバースデーケーキ――‼」



剛は頬を緩ませ、テーブルにケーキを置いて得意気になる私に拍手をした。



「……て、拍手されるのは剛さんの方よね?今からハッピーバースデーを歌って蝋燭をふ――ってして、パチパチパチパチってするんだから‼」



ムキになる私を見て、剛は笑った。



「ははは……菊野さん……まだ酔ってます?」

「だから‼酔ってないし‼」

「はいはい……あ、皿とフォークを出しましょう」



剛がクスクス笑いながら歩いてきて、軽く私の頬に指で触れてから棚の戸を開けた。



「……っ」



触れられた頬を思わず手で触れ、私はまたときめいていた。






/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ