この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第61章 愛しては、ならない




闇夜の中、二人の息遣いと悲鳴のようなベッドの軋む音は、外の嵐の烈しさをはるかに凌いでいた。

菊野が甘い溜め息を漏らす度、俺の胸に恋の焔が更に灯されていく。

それは決して小さくなる事はなく、油を注がれたように火花を散らし、燃え広がっていく。

菊野が眉を歪め、苦しそうに――だが、彼女の身体は俺の動き一つ一つに甘く反応し、悦びの声を上げている――

俺の身体が直(じか)にそれを感じている。

彼女の中へと自分を沈み込ませた瞬間、四年間の空白も、やるせない思いも何もかもが埋まった様な気がした。

今まで離れていたのが嘘のようだった。

もう、二度と触れる事もないと思っていたのに。

心も身体も引き離されたあの日から、俺は菊野との思い出を、菊野の面影を自分の心の深い所にしまいこみ、鍵をかけていた。

そして、それらをいつか葬るつもりでいた。

だが、出来なかった――

そして、今こうして貴女に触れて、あの頃よりも深く烈しく恋に堕ちていく――





/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ