この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第62章 愛しては、ならない②



私はドアを開けようとするが、ロックされていて開かない。



「剛さん……剛さん……っ‼」



何度も彼を呼んで、虚しくドアを叩き続けるが、次第に疲れてしまい、鉛のように重くなった腕を降ろして私は項垂れ、シートに沈み込んだ。

気が付けば外は大分明るくなって、金色の日差しが車内に射し込んでいる。

眩しくて毛布で顔を覆うが、涙を隠す為でもあった。

私は剛に別れを告げるつもりでいた。もうこれきりで会わない――そう決めて、彼に話をした。だから、これで良かったのだ。良かった筈なのに、涙が次から次へと溢れて止まらない。

毛布を頭まで被ってしゃくり上げる私を、悟志がミラー越しに見詰めているのを私は知るよしもなかった。



/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ