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愛しては、ならない
第3章 ガール・ミーツ・ボーイ


悟志は、最初この話を笑い飛ばしたが、私が本気だと分かると、反対してきた。



「菊野……君の気持ちはわかるけど、見ず知らずの子供を引き取って育てる事がどんなに大変か、君にわかるのかい?

一緒に暮らしてみて合わなくて物を返品するみたいにその子を返すわけにはいかないんだよ?

一人の人間を育てるというのは責任がつきまとう事なんだ……」



子供に言い聞かせる様に悟志は言った。



「悟志さん……そんな事も分からないと思うの?
私だってその位分かってる」



「いや、苦労知らずの君には分からないと思うよ?
君に、もう一人子供を育てることが出来るとは僕には到底思えない」



私は初めて悟志に冷たい言葉を浴びせられ、呆然とした。




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