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愛しては、ならない
第3章 ガール・ミーツ・ボーイ



悟志の腕が離すまいと強く抱き締めて来て、首筋にキスをされる。



「さ……悟志さんっ……待って」


「菊野……いいだろ?」


「あっ」


膝に腕を入れられてあっという間に抱えられて夫婦の寝室のラベンダー色のベッドへ倒される。



ラベンダーの色は私の好きな色で、新居を決める時には寝室はラベンダー一色にすると決めたのだが、祐樹を妊娠してからはここで休む事は滅多に無かったのだ。



悟志はシャツを脱ぎ捨ててジリジリと近付いて来るが、私はベッドの上を後ずさった。



「悟志さん……まだ話が……」


「僕も話がある」


「えっ?」


屈強な腕が伸びてきて、ブラウスを引っぱり胸元をはだけさせた。



「きゃ……っ」



叫ぼうとするが唇を塞がれる。
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