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愛しては、ならない
第13章 甘い、地獄の日々




剛は、キョトンとする私を見て苦笑した。



剛は、とっくに菊野に烈しく乱されているのだ。


昨夜、悟史に抱かれていた妖艶で淫らな姿とは全く違う、頼り無げで、小さな女の子の様な彼女に困惑し、誘われている。


彼女を、自分が乱してみたい。


今剛が身も心も乱されているように、腕の中で菊野を滅茶苦茶に乱したい欲に駆られる。



「……つ、剛さん……残り少ない中学生活だし……私の為に、休んだりしたらダメだよ……」



そう言いながら、心の中は真逆だった。



――彼と居たい。

多分あと数年で、彼はこの家を出ていくだろう。
その歳月のうち、二人だけで過ごせる日はどの位あるだろうか?


それが残り少ないなら、今日だけでも……


例え義理の親子としてでも、一緒に居たい――


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