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愛しては、ならない
第14章 檻の中の愛



唇を塞いだまま、舌を絡めお互いの身体をぶつけ合い快感に震え、声にならない叫びを上げる。


俺の中心は幾度も限界まで熱くなるが、爆ぜる事が出来ず、そして彼女も際限なく俺を求める。


『菊野っ……
綺麗だ……
今は……俺だけの菊野だ……っ』


『ああっ……剛さ……っ
もっと……もっと奥まで……壊れるまで……』


俺の下で、艶やかに乱れる女は、母親でも家族でも無かった。

俺の淫らな欲望の対象で、そして恐らく、初めて恋した一人の女。



『……っ……好きだ……!』



『ああ、ああんっ……
ダメ……言っちゃダメ……っ』



彼女を突きながら、何度も叫んだ。



『好きだ、好きだ……
好きだ――!』



『ああ――っ』



瞬間、彼女は花の姿に変わり、花びらを散らした。



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