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愛しては、ならない
第14章 檻の中の愛
その泣き顔を見て痛む気持ちと、可虐心が同時に沸き上がり、俺自身がどちらも制御出来ず混乱と興奮の中、柔らかい乳房の感触を舌と唇で味わう。
「……綺麗です……」
「つ……剛さん!」
菊野は、今までのか弱さが何処に行ってしまったのかと思う程の強い力で胸を押してきて、胸元を腕でかき集め俺を涙目で見詰める。
その腕をほどき、彼女の身体を隠す布を全て引き裂きたくなるのをひと欠片残っている理性でギリギリ耐えた。
震える小さな唇が、信じられない言葉を呟いた。
「剛さんが……わ、私を好きなんて、ただの錯覚だと思うの……」
「菊野さん……っ」
反論しようとする俺に被せるかの様に、彼女が言う。
「だって……
わ、私は、貴方よりも十四も歳上で……
貴方には、もっと、相応しい同じ年頃の……
女の子が、た……沢山居るでしょう……?
だから……馬鹿な思い込みは止め……っ」
俺は、口付けで彼女の言葉を塞いだ。