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愛しては、ならない
第3章 ガール・ミーツ・ボーイ




つるんとしたあどけない顔には似合わない、頑なな感情が渦巻いている様な気がするのは、その瞳がとても冷たく輝いているからだろうか。


そして何よりも私の心を捉えた事実。


輪郭に、眉の形に、目鼻立ち……


祐樹にそっくりだった。



(……見付けた。
私がずっと探していた、ふたごの片割れ……

祐樹のきょうだい……)




私は、その場で園長に言った。



「あの男の子を……
私達の家族にしたいです」




女の子を探していたのだが、祐樹を説得して剛を養子に迎える事を納得させた。




祐樹は頬を膨らませて言った。



「……女の子がいいのに」


「うん、女の子も可愛いよね?
けど……お兄ちゃんなら、祐樹の好きな“お面ヒーロー”ごっこだとか一緒に出来るし、キャッチボールもパパと三人で出来るし!」



祐樹は目を輝かせた。



「そうかあ……そうだね!あと、ピアノ教えて欲しい!」


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