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愛しては、ならない
第18章 私も、愛しているのに



「私……私も……」


震える声で、眠る彼に言う。



「私も……
貴方を好き……

愛しているの……

愛しているの……」




ピクリ、と瞼が僅かに痙攣するが、直ぐに安らかな寝息を彼は立て始めた。



私は、眠る貴方を見詰めるしか出来ない。

眠る貴方に、愛を伝えるしか、出来ない。


いいえ、決して伝えてはいけないの――



でも、私は貴方を愛している。


伝えられなくても、貴方を受け入れられなくても、この世で一番貴方を愛しているの――




「だから……だから、お願い……
居なくなる……なんて、言わ……ないで……」



彼が、眠りから醒めませんように。
どうか、夢の中だけでも幸せに笑って居られますように。


どうか、今は、目を醒まさないで――



祈りながら、彼にそっと口付けた瞬間(とき)、涙がその頬に伝い堕ちた。


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