この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第19章 恋の業火



反応がない。

私は静かにドアを開けるが、ギイと大きな音を立ててしまい、自分が驚いて声を上げてしまった。


「うわあああ」



そのせいで、眠っていた剛が目を覚ました。

彼は、目をしばたかせ、暫く呆然としていた。


冬眠から覚めた熊は、こんな風なのではないだろうか、と私は想像しながらトレーを机まで運ぶ。


「ごめんね……起こして……
でも、何か食べてお薬飲んだ方がいいから……
お粥、ここに置くわね」


剛は、先程よりはスッキリとした表情をしていた。


私は彼と視線を合わさないようにして、ドアに手をかけるが、熱のこもった眼差しを背中に感じていた。



「……後で、食器を取りにくるから、ちゃんと食べてね……」


振り返ったらいけない。

そう自分に言い聞かせ、私は部屋から出てドアを閉めた。
/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ