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愛しては、ならない
第21章 君の罪は、僕の罪



突いたと同時に、悟志は快感に顔を歪め、呻く。


「くっ……菊野……っ」


更なる快感を得ようと、彼は烈しく律動する。

秘所を突かれると同時に乳房を指で弄ばれ、私は直ぐに目を覚まし、はしたない声を上げてしまうが、今、この扉の向こう、少しだけ離れただけのリビングに剛が居る事を思い出し、絶望が沸き上がる。


「いい声だ……菊野っ」


「あ……あんっ……
や、止めて……」


「止める訳が無いだろうっ……」


彼は、底知れぬ淫らな欲を私の身体に思う様ぶつけ、叫ぶのを我慢しようとする私を笑った。


「ふふ……
もっと聞かせてやればいい……
君が厭らしく感じる声をっ……
剛に――!」


烈しく揺さぶられ、私はまた意識を失いそうになるが、唇と舌を吸われて目覚めさせられ、また啼かされる。


「ああ……いやっ……
止めて……
もう止めてええっ」



絶叫すると、寝室のドアが強くノックされた。



「……盗人の息子が、君を助けに来たかな?」


悟志は、突き上げる動きを止めないまま、私の顎を掴み上を向かせた。



「ほら……剛に助けを求めてごらん……
なんなら、今、こうしているのを見せてやればいい……」


「……や……イヤッ……
そんな……」



涙を流す私を見て悟史は笑うと、獣を一気に引き抜き、また一気に中へと沈め、また引き抜き、また中へと沈めた。



「あ、あああ――っ」


叫んだ時、またドアがノックされ、剛の切迫した声が聞こえた。



「菊野さん……
菊野さん!
……悟志さん!
菊野さんに何をしているんですかっ……!」

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