この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第37章 愛憎②


自分の身体を庇うように腕で抱き締める私を、彼は苦笑して見詰める。



「菊野さんの方から連絡くれたのに……そんなに怯えるなんて……可笑しいですね」


「……っ……私は……なにをすれば……いいの」


毅然とするつもりが、情けない事に私はすっかり彼に呑まれ、肉食獣を前にした小さなウサギのように小さくなって震えている。

こんな気弱で、剛を守る事が出来るのだろうか?

今まで守られてばかりで、のほほんと生きてきた自分が悔やまれて仕方がない。

こんな時、どうしたら良いのか、私には全く分からない。

流れに任せる事も、抗う術も分からない。

自分の愚かさ、浅はかさに涙が込み上げてくる。




/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ