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ヒレツガワ
第3章 イベント成果
そして喜連川らは、売上金を手に質屋へ担保を取り返しに急いだ。

そこは表の看板こそ質屋だが、店内には中古の販売品が多く並ぶ、限りなくリサイクルショップに近い店だった。

「いらっしゃ…お、その制服、そのオタク臭…もしかしなくても南茶手高のサブカル研部員か?」

無精髭の怪しげな男がカウンターの向こうでニヤリと笑う。

「いかにも。この通り金は耳を揃えて返す、アバズレ生徒会長が入れた質種を渡してもらおうか」

一歩前に出た喜連川はカウンターの皿に五万円を置き、偉そうに言った。


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