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同棲ラプソディー
第1章 ラ
「で、こっちが俺と同じ会社で後輩のよしみ。
俺と佐藤とナオと同じ大学出身。でナオの同級生だ」

ただの後輩、じゃないだろ?
名前を呼び捨てにするほどの後輩、ね。

「よしみは会社の独身寮に住んでいるんだけど、
こいつの行先を今日中に決めなきゃいけないんだ」
マサはそう言って彼女の方を指さした。

うん・・・・で?

「悪いけど、行き先が決まるまでここに置いてくれないかな?」
「は?」

え?え?
「ごめん。話が見えない」
「急で悪いとは思ってるよ」

「いや。急でもゆっくりでもだめだろう?」
「頼むよ。今日一日中探して見つからなかったんだ」
「いやいやいや。うちに泊めるわけに行かないんだけど」
「頼むよ!」

無理だろ!

「いくら俺だって、初対面の女の子を泊まらせるわけにはいかないぞ」
おいおいおい!何考えてるんだ?
普通にホテルにでも泊まれよ!

「あ。悪い。泊めてほしいのはよしみじゃないんだ」
「は?」

訳の分からない顔をしていると
彼女がバスケットから子犬を出した。

「泊めてほしいのはこの子です」

はぁぁぁ?子犬?
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