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第5章 １８：００〜

連れて来て貰ったバーは、物凄く地上から離れた場所だった――――。



「ここ？」


「そう……ホテルの中だからそんな騒がしくないし、落ち着くから良く来るんだ」


山之内の行きつけのバーは、高級ホテルの上階にあった。


ガラス張りのエレベーターから見えた景色は、地上がプラネタリウムみたでキラキラしている。


「私、こういうところで飲むの初めてかも」


「そう？　渉とは来ないんだ」


「渉がこんなお洒落なところに、来るわけないじゃない」


胸張って言うことじゃないけどね……。


苦笑いして見上げると――――


「じゃぁ……穂の初めて、一つゲット出来たな」


少し首を傾けて、山之内くんは口元を綻ばせた。