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第7章 ２０：３０〜

山之内くんは、私のセミロングを左右に分けて……
うなじにキスをした――――


感触がした！！


渉とでは来れないような高級ホテルの一室で、更にカッコよくなっていた憧れのイケメン山之内くんが、私を欲してくれている。


こんな映画みたいなこと――――


きっと一生、二度とない！


一夜なら……
てか、たった２時間くらい良いのでは？


いやいや！
ダメだって！！


例え２時間でも、渉を裏切ることになる……


それに山之内くんも、きっと後悔する――――

よね？



もしかしてハニトラとかじゃないの？


いいや！
まさか誠実イケメン山之内くんが、騙すようなことする訳ないじゃない！


何故だかピンクとブラウンの小さな私が、頭の中で葛藤している。