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刑事とJK
第100章 根城の裏で笑う者~後編~


…あれはいつだったか


そうだ。



やることもなくて退屈だった三連休の最終日だった。



僕は晩御飯を食べ終え、自室に入ってのんびりしていた。


勉強なんてしない。


ゲームもしない。



そういう気分になれなかったあの夜に薄々感じていた嫌な予感。




その予感とは何なのか、もし僕が知ることが出来たなら



僕は迷わず


行動していたはずなのに…
















突然、一本の電話が掛かった。






「はい、もしもし」







《…嘉山君?》







弱々しい声だった。




それでも、相手が誰なのかはすぐにわかった。





「恭子?
珍しいね、電話なんて」


《…》



なぜか返事がなかった。




それでも気にせず彼女の用件を聞こうとすると、彼女は干からびてしまったような喉で、細い声を絞り出した。










《もうイヤ…》










「え、恭子?」




何か悪いことでもしてしまったんじゃないかと、心底焦った。



嫌われる?



それを恐れた。





「ど、どうしたの?
何かあった?」





離れていく気がした。




「ねぇ、恭子?
どうしたの?」





彼女が僕から離れていく気がした。





「恭子⁉
恭子⁉」






引き止めたくて、何度も呼んだ。






けれど



電話の向こうからはツーツーという機械音しか聞こえてこなかった。






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