この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
刑事とJK
第25章 副担任
「皆さんおはよう」
おはようございます…
とバラバラ返事が来る
「夏休み中はしっかり勉強出来たんでしょうねぇ?
皆さん、受験生って自覚ありますか?」
してないし…
自覚もない
「まぁ、それは置いといて…、
今日から新しい先生がうちのクラスに副担任として入られます」
クラス中がざわめき出した
こんな夏休み明けから
新しい先生が来るなんてそうそうない
たいていは4月にあることだ
「静かにー。今から先生に入って来てもらいます、
先生、よろしくお願いします」
前の扉がガラッと開いた
みんなの視線が集中する
入って来た先生は
背が高く、スラッとしてスタイルもよく
スーツをきちんと着こなし、
眼鏡を掛けている斉藤だった
ん?
斉藤!!??
ゆうひは目を凝らした
1番後ろの席だったので、
見えてないのかもしれない…
しかし、新しい先生は眼鏡を掛けた斉藤にしか見えない
教室から黄色い歓声が飛び交った
「え、カッコイイ///」
「やば、イケメン」
「うおー男前じゃん、負けた~」
とか、女子も男子もキャーキャー言っている
ちょっと鼻高々
いや、でも何で斉藤が…!?
学校の副担任!?
あ、もしかしたら斉藤のそっくりさんかもしれないしね
斉藤がこんなとこ来るはずないよね
斉藤と思しい先生は、
前に立って教壇に手をついた
「はじめまして、今日からみんなの副担任になった斉藤だ、よろしく!!」
斉藤だった…
いや…でも生き別れの双子のお兄さん、
とかいう説もあるかもしれないし…
斉藤の双子のお兄さんかもしれない先生は、
教室をぐるっと見渡した
するとゆうひと目が合った
斉藤の双子の(略)先生は、口をポカンと開けた
あたしと顔見知り…
ああ、100%斉藤で間違いない