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刑事とJK
第28章 道を示してくれたもの





イヤだ…


オレ、警察に突き出されて、
身元調べられて、
またあの家に戻されんのか…



でも、そうだ…
オレは盗んじまったんだ…




斉藤を呼び止めた男は、
斉藤を連れて店に戻った




服の下から盗んだパンを取り出すと、
店員を呼び出す



「はい、どうされました?」



店員が聞いた




「これ…」



男は店員にパンを突き出した







――もうダメだ…




「ください」




「へ?」





斉藤は思わず声を出してしまった


「それでは、レジの方へどうぞ」



店員は手をスッと流し、
レジへと誘導した




斉藤はわけがわからないまま付いて行った





「180円になります」


男は代金を払って、
パンを受け取った



そして店を出る




「ほら」


男は斉藤にパンを渡した


「あ、えっと…」


斉藤は言葉が見つからない





とりあえず

「ありがとうございます…」


とだけ言った







男は少し笑って立ち去ろうとした



「あのっ…!!」


思わず呼び止めた


「オレを…、警察に突き出さねぇんすか!?」




「お前の顔には、しっかり反省の色が見えていたからな」



「…」



斉藤は空腹のことを忘れ、
男に付いて行った









男は黙って歩き続ける


斉藤も黙って後ろを歩く







人通りの少ない場所に来た




そこで男は足を止めた


斉藤も止まる





男は一呼吸ついかたと思うと、一
瞬で斉藤に間を詰め、胸倉を掴んだ



――投げられる――!!



とっさに斉藤はその手を払い、
一歩後ろへ下がった



つい癖で構えてしまう






男は何度も服を掴もうとするが、
それがまた尋常なスピードではない



斉藤は必死でその手を払う



皮肉なことだが、
この男の手の動きを見極めることができるのは
昔からあの屋敷で稽古をしていたおかげであった






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