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刑事とJK
第30章 肝試し




日曜日



この日は6時に学校に集合し、
集まり次第墓地へと向かうことになっていた




生徒とその保護者の出席を確認して、
みんなは墓地へと向かった




ゆうひの足取りは重かった




『…あたし、帰る…』




ゆうひは一人、方向転換して帰ろうとした


しかし、斉藤はゆうひの手を引っ張る






『やだあー、絶対行きたくないよぉおぉ』


「だだこねんな、行くぞ」




斉藤はゆうひの手を引き
ずるずると連れて行く






「ほんと、ゆうひちゃんと叔父さん
仲いいよね」


「ねっ」











そしてとうとう、
墓地に到着してしまった


先生が前に立ってしゃべる



「えーと…、この先ずっと行ったところにお社があって、
先生特製のお札が置いてあります。
それを取ってきて下さい」




札なんて作んな!!




一組ずつに、懐中電灯が渡された



「マジで本格的だなー…」



斉藤はパチパチと懐中電灯を点けたり消したりした





『帰る帰る帰る帰る帰る帰る…』



ゆうひはぶつぶつと呪文を唱えている




「幽霊より、今のお前の方が怖ぇよ」



ゆうひはしゃがみ込み
ちらっと斉藤の顔を見上げた





『…お腹痛い』



「嘘つくなって」



斉藤たちの番が来た



「ほら行くぞ?」



斉藤はまたズルズルと
ゆうひを連れていく




『呪われるー!!
いやああ!!
死にたくないー!!』



隣で騒ぐゆうひは無視して、
斉藤は墓地に入って行った






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