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刑事とJK
第31章 真理子の結婚大作戦











「ゆうひ…ほんとにいいのか…?」




『うん…大丈夫』
















ポチ



ドカンという音の後に、
画面には〔GAME OVER〕の文字がでかでかと流れた




「ああー!!
だからさっき右だっつったじゃねぇか!!」



『なんでよ!?
あんたが迷ってるから
あたしが選んであげたんじゃん!!』




ある土曜の昼間、
斉藤は珍しく休みが取れたので
二人は斉藤宅で遊んでいた



テレビゲームで






主人公が分かれ道をどちらか進むのだが、
それが本当に運任せで、さっきから同じステージで苦戦を強いられていた





『目、疲れた』


「休暇すっか」




斉藤は冷蔵庫からお茶を出すと
それをゆうひに渡した




『ありがとっ』


「はいよ」






その時、いきなりドアが開いた


驚いて振り返ると、真理子がいた






「おい、何だ突然…!?」


『真理子さん!?』



真理子は目を潤ませて、
二人に抱き着いた




「うわ~ん、悔しいよ~!!」




『えっ?えっ?』


「どうしたんだよ!?」



斉藤はとりあえず真理子を床に座らせ、
少し落ち着くまで待った






「…あのクソジジイ…
正貴を結婚させる気満々だよ…」





『え…
結婚!!??』




ゆうひは大声を出した



「マジかよ…」



『待って待って…、
結婚って、どういうこと!!??』


ゆうひは斉藤の顔を見た


そのゆうひの手に、
斉藤は自分の手を重ねる



「お前も、落ち着け。
大丈夫だから」




『…うん…』



真理子は二人の様子を見て、
話しはじめた







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