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刑事とJK
第36章 村上





『似てる…?』





今、この人"弥生"って呟いたよね…


弥生ってたしか、
村上さんの下の名前じゃ…




『失礼ですが…お名前は?』




「村上飛鳥って言います。
あたしの双子の姉は、斉藤さんの先輩でした」




『…っ』




この人が…村上さんの双子の妹!?


つまり、村上さんって
こんな人だったんだ…



…可愛らしい顔…







『昔っから、知り合いだったの?』





ゆうひは斉藤を見た



「いや、今日初めて会った。
村上が双子だったなんて知らなかったから、驚いたよ」



『…そうなんだ…』






あれ…?




なんか、変に悔しい…





「んじゃ、ちょっと行ってくるわ」



斉藤はゆうひの頭をポンと叩いて、歩き出した


それに飛鳥も続く





『斉藤っ…』



「ん?」



『あ…えーっと…
いってらっしゃい…』



斉藤は笑って、
軽く手を振った















なんかやだ…



何でこんなに悔しいの…?




村上さんのせい…?




斉藤と、その横にいる村上




お似合いに見えた





自分が斉藤の隣にいるより、
はるかにお似合いに…見えてしまった




双子の妹?


そんなの…ずるいじゃんか…




『…』



ゆうひは道を引き返した











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