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刑事とJK
第38章 明けまして



―――――――――――



心臓がバクバクと鳴っている





斉藤とは、
もう裸の仲である


何も恥ずかしがることはない



ないはずだけれど…






『お風呂は別口じゃー』



「るっせぇ、さっさと入って来い」





浴室から斉藤の声が聞こえる





だって…く、くそう!!




ゆうひは意を決して服を脱いだ



そっと扉を開けると、
斉藤は湯船でまったりとしていた



何気なく大事なところを隠しながら、
ゆうひも湯船に浸かろうとした


しかし、ゆうひがしゃがもうとすると
一気に水かさが増した






「おい、溢れる溢れるっ」



『だって…あたしだって入りたいもん…///』



斉藤は少し体を出した


これでゆうひも同じくらい湯に浸かれた






「あー…」



『…あったかいね』





なんだか、のんびりするなぁ…





「そういや、もう年越したのか?」


『うん、斉藤がお風呂に行ったすぐ後で越したよ』



「そうか…」



…あんまり、恥ずかしがることなかったなぁ


一緒にお風呂に入ってしまえば、
服着てるのも裸なのも、たいして違いないや





「ゆうひ」





斉藤はこっちを向いて、
水中で手を重ねた





『何?』



「うりゃ」


『べへっ!!』


ぴゅうっと、斉藤の手と手の隙間から水柱が飛び出し、
それは見事にゆうひの顔面に当たった





『何すんのよーっ』




ゆうひは顔を拭いた




「うらうらっ」



斉藤は同じように湯をかけてくる



『待って、タイム!!
タイム!!』



ゆうひは必死で斉藤の手を止めた





『それ…どうやったの?』



「あれ?
水鉄砲知らねぇのか?」



『水鉄砲っていうの?』



「ああ、やってみっか?
こうやって手を重ねんだろ…」




ゆうひは斉藤の真似をした




「手の中に溜まった水を
押し出す感じな」




ゆうひは試した



見事、ゆうひの手からは
きれいな水柱ができた



しかし、そのままゆうひの目に直接入った






『いたあっ!!!』




「…鈍臭ぇな…」




斉藤は苦笑した












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