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刑事とJK
第38章 明けまして



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〈朝だぜ、起きろよ、遅刻するぜぇ…
朝だぜ、起きろよ、遅刻するぜぇ…
朝…〉




斉藤はゆうひの携帯のアラームを切った




「朝からなんつぅ悪趣味な…」





重たいまぶたを持ち上げ、
ゆうひを起こした




「おい、起きんぞ」



『…んー…』




ゆうひは目をこすった




『まだ…ブギちゃんのアラーム
鳴ってないよ…』



「鳴ってたっつの」



『え…ほんとに?』





斉藤はベッドから下りて、
レンジで適当に食パンを焼きだした




「オレはそのアラーム、
変更することを勧める」




『ブギちゃん、かわいいじゃん』




斉藤は恨めしそうな顔をした




『あ、もちろん斉藤のほうがかわいいよ』







チン、とレンジが鳴り、
斉藤は食パンにマーガリンを塗って皿に乗せた



「朝飯できた」


『こんだけじゃお腹すくって』


ゆうひはパパっと
スクランブルエッグと豚肉の炒め物を作った



「…やるな」



『お褒めにあずかり光栄です』









手早く朝食を食べ終えると、
二人はジャンパーやマフラーで完全防備して外へ出た



『さっむー!!!』



時刻はまだ朝の6時


吐く息は白く、
辺りはところどころ凍っている


つららまで出来ていた






「結明神社だったな」



『うん、歩いて行ける距離だよね』



二人は神社へ足を運んだ










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