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刑事とJK
第40章 バイト





『めんどくさい』


ゆうひはシャーペンを放り投げた


今ゆうひは、
就職先探しで忙しかった


大半の友達は、
大学受験の試験期間ラストスパートといった感じで、
勉強に明け暮れていた






『事務員に…レストラン正社員…、…どれもやだ』





やだとか言って選んでいるように思えるが、
そうではなく

就職出来そうなところが
見つからなかったのだった





実は最近、ピザ屋のバイトをやめたばかりだった



嫌いな先輩と
いざこざがあったせいであった



地道に貯めてきたので、
金銭面には余裕があった



しかし、たちまちバイトもないとなると困ったもので…




『どこか、ないかなー』








―――――――――――






「…やけに人が通ってくなぁ」





仕事部屋からは
刑事課室を越して廊下が見える



その廊下を行き来する人数が
いつもより多いため、斉藤は不思議がった




「確かに多いですね…
見に行きますか?」




「いや、いい。
めんどくせぇ」


シゲの提案を、斉藤はバッサリ断った






「でも気になりますよ?
ちょっと聞いてきますね」



シゲはタタッと外に出た













そしてまた帰ってきた





「医療室で何かあるらしいっすよ?」



「津森のやつ、
なんかやらかしたのか?」




「さぁ、どうでしょうか…
でも、帰ってくる人は
みんな嬉しそうな顔してますよ?」



言われてみれば確かに…






「まぁ、どうでもいいがな」




「えぇ~、先輩一回行ってみましょうよ~」




「…すぐ帰っからな」




斉藤はゆっくり椅子から立ち上がった











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